水虫とは?
水虫は、カビの一種の「白癬菌」が皮膚の角質層で繁殖して発症する病気です。白癬菌は足に感染することが多いですが、手や身体にも感染することがあります。足は靴を履き蒸れ高温多湿になり、さらに汗が乾いて気化するときに皮膚温が低下して菌が繁殖しやすくなることがその理由です。革靴や長靴などの蒸れやすい靴を履くことが多い男性に発症することが多いのも水虫の特徴です。
―足に発症する水虫は以下の3種類に分類されます―
趾間型
足の指の間に発症し、赤みを伴いじくじくしたり、皮がふやけて剥がれたりします
小水疱型
土踏まずや足のふちに水疱ができて、皮が剥けてかゆみが強いのが特徴です
角質増殖型
カサカサやひび割れが、足の裏や踵に発症します。軽石の使用で悪化します。
―他の部位の代表的な水虫―
爪の水虫
爪が白く厚くなり、縦に線が入ったりします
手の水虫
足の水虫と同じような症状が、指の間や手のひらに出ます
頭部の水虫
こどもや、ヘルメットを常用する方、柔術家に見られます
身体の水虫(たむし)
米粒くらいの大きさの紅色の丘疹から次第にドーナツ状に広がります。イヌやネコから感染することがあります。
水虫の原因
水虫の原因は、白癬菌に感染することです。白癬菌は角質などに含まれるケラチンというたんぱく質を栄養としているカビです。白癬菌は、水虫を発症している人の皮膚からはがれ落ちた角質にも生息しているので、その皮膚が落ちているバスマットなどを裸足で踏んだりすることで感染します。またブーツを履くと足が蒸れやすくなり、菌が繁殖し水虫になりやすくなります。札幌のような寒冷地では、ブーツのような通気性が悪い靴を履く機会が多くなりますので注意が必要です。
水虫の治療方法
たけだ皮膚科スキンケアクリニックではこのような水虫の治療を行います。
- 必ず顕微鏡による検査にて、白癬菌に感染しているかをその場で検査します
- 基本的には、抗真菌薬の外用薬(皮膚用クリーム、爪専用の液状タイプがあります)を使用しますが、踵の角質増殖が強く難治性の場合や、爪の水虫が重症(爪の半分以上が混濁している、爪の根本に病変がある、爪が異常に厚く外用しても変化がない)な場合は、飲み薬(3か月継続、6ヶ月継続)を服用します
水虫の予防方法
水虫の予防は、白癬菌が繁殖しやすい高温多湿の環境を作らないことが大切です。
以下の項目などを意識するようにしてください。
- 感染しやすい銭湯や温泉、プールなどを利用した後は、自宅にもどって一度足を洗ってから、当日は予防的に外用しておく。
- 白癬菌の感染を防ぐために、バスマットやスリッパなどの他人との共用は避ける
- 革靴やハイヒールなどの密閉性が高い靴を履くことを控える。履いた後は、乾燥剤等を靴の奥に入れて、乾かしてから履く。
- 吸湿性の高い木綿や麻素材の靴下を履き、大量の汗をかいたら、すぐに履き替える。