皮膚腫瘍

皮膚腫瘍とは?

皮膚腫瘍とは、皮膚の「できもの」のことを指します。身体の一部の細胞が異常に増殖して盛り上がることで腫瘍ができます。皮膚腫瘍には、大きく分けて「良性腫瘍」と「悪性腫瘍」があり、悪性腫瘍の場合は癌など生命に関わることもあります。

皮膚腫瘍の種類と治療

<良性腫瘍の代表的なもの>

粉瘤

粉瘤(ふんりゅう)は「アテローム」とも呼ばれ、皮膚の下にできた袋状の構造物に古い角質や皮脂が溜まってできる腫瘍です。本来であれば皮膚の外部へ排出されていた角質や皮脂が蓄積されるため、時間と共に大きくなっていきます。
治療方法としては、炎症が強く、腫れて痛みを伴う状態であれば、表面に局所麻酔を施した後、腫瘍の表面をわずかに切開して、蓄積物や膿を取り除きます。その場合、数日間の通院が必要となりますが、腫瘍が小さい段階の方が切開する際の切り口が小さく済むため、術後の傷跡も目立ちにくいです。また、何度も腫れを繰り返す場合は、腫瘍全体を切除して完治させることもあります。(必要に応じて、連携している形成外科をご紹介する場合がございます)

脂漏性角化症

脂漏性角化症(しろうせいかくかしょう)は、主に高齢者の顔面に見られる腫瘍で、紫外線や皮膚の老化が原因で発生します。数mm~2,3 cm程度の大きさで、茶色から黒色の見た目で一見悪いものを想像させますが、良性です。手触りのないシミと混在していることが多いです。治療方法としては、なるべく切らない液体窒素による凍結療法をたけだ皮膚科スキンケアクリニックではお勧めしていますが、手術による摘出や、レーザー治療などもあります。

<悪性腫瘍の代表的なもの>

悪性黒色腫

悪性黒色腫はメラノーマとも呼ばれ、皮膚がんの一種です。皮膚の内部にあるメラニン色素を生成する色素細胞が、がん化したもので、「ほくろのがん」とも言われます。多くの場合は異常にメラニン色素が生成されるため、腫瘍は黒色をしています。同じくメラニン色素によってできるシミやほくろとの区別する基準として、外見上、色に濃淡がある、直径6㎜以上の大きさである、左右が非対称で縁取りが整っていない形をしているなどの特徴や、何もせずに刺すような痛みや出血が見られたら、早急にたけだ皮膚科スキンケアクリニック の受診をお勧めします。
悪性黒色腫は、非常に悪性度の高い難治性の腫瘍ですが、ここ最近で、治療の選択肢が格段に増えました。少しでも早く、発見して治療することがいちばんです。心配な症状があれば、たけだ皮膚科スキンケアクリニックにて診察させて頂きます。
(詳細はメラノーマのページへ)

基底細胞がん

基底細胞がんは、皮膚がんの一種で、皮膚の表皮の最下部にあたる基底膜や毛根を構成する細胞ががん化したものです。ほくろと見間違えられることが多く、数年かけて大きくなります。褐色から黒褐色をしていて、大きくなると中央の部分が陥没します。痛みや痒みはないため、しみやほくろが大きくなっている気がする、普通のほくろと色が違うなどあれば、早めに受診をして医師の診断を仰いでください。
治療方法としては、手術による腫瘍の切除が一般的です。手術が困難な場合には放射線療法や凍結療法が用いられる場合があります。基底細胞癌は転移が比較的少ないため、切除すれば完治できる可能性が高い腫瘍です。

皮膚腫瘍が気になっている皆様へ

皮膚腫瘍の中には痛みを伴わないものもあり、気づかないあるいは気づいていても放置したままというケースがあります。皮膚腫瘍は悪性腫瘍に限らず、良性腫瘍でも早期の発見と治療が最も効果的です。(切除した痕が目立ちにくいです)
たけだ皮膚科スキンケアクリニックでは、医師の確かな診断をもとに、適切な治療方法をご提案してまいります。皮膚腫瘍が気になる方はお気軽にご相談ください。

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