痒疹とは?
痒疹(ようしん)は強い痒みを伴う丘疹(皮膚のもりあがり)が多数できる病気です。
症状の現れ方は様々で、腕やすね、お腹まわりなど身体の一部に現れる場合から、身体中に広がって現れる場合があります。1週間程度で治る急性痒疹、硬いイボのようになって治るまでにとても長期間かかかる慢性痒疹などがあります。
痒疹の原因
痒疹を発症する原因として明確な原因は分かっていませんが、虫さされやアトピー性皮膚炎のアレルギー症状をきっかけに発症するケースが多いと言われています。自然あふれる札幌市では、夏に虫に刺される機会が多くなります。森林に遊びに行くときは長袖シャツや長ズボンを着用するようにしましょう。
また、中には糖尿病や腎臓や肝臓などの内科での慢性疾患と合わせて痒疹が現れることもあります。必要に応じて血液検査等で原因を探っていきます。
治療方法
痒疹の最適な治療方法は症状によって変わります。たけだ皮膚科スキンケアクリニックでは、患者様の状態に合わせて最適な治療ができるよう、種々の治療方法を取り揃えています。
札幌市で痒疹にお悩みの方は、一度ご来院ください。
【内服薬】
まずは、痒みを抑えて、ひっかくことを防ぐことが何よりも必要です。一般的な痒み止めとして、抗アレルギー剤や痒みを抑える保険適応の漢方薬、さらになかなか軽快しない時、たけだ皮膚科スキンケアクリニックでは、他の疾患に用いる種々の止痒効果が期待できる内服を試します。
【ステロイド外用薬】
炎症を抑える効果のあるステロイド外用薬を処方します。痒疹の痒みを鎮静させる効果があります。原則は1日2回(朝と夜の入浴後)の塗布です。痒みが引いて良くなったと思っても、まだ治っていないことがよくあるため、自己判断で治療を中断することは禁物です。
必要に応じて、テープ剤を使用することもあります。
【タクロリムス軟膏】
アレルギーに由来する痒みから引っかいて難治性となっていることが考えられる場合に使用します。軽快してもすぐに再燃するような部位に効果が期待できます。
(光線療法を実施している部位には使用できません)
【光線療法】
紫外線を照射することで、患部の炎症を抑制し、痒みも軽減させます。通常の内服、該硫黄療法に反応が弱く、痒みが治まらない場合にオススメの治療方法です。最初は1週間に1~2回、効果がでてきたら1~2週間おきを目安に通院していただきます。
【冷凍凝固法】
-196℃の液体窒素を用いて治療し、痒みを軽減させます。通院頻度としては週に1回程度が目安になります。皮疹が硬いイボのような状態で、非常に痒みが強く、なかなか改善しない場合に追加する治療方法です。